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どうしても避けれない親族の集まりが苦手

 私は昔から親族の集まりがそこまで嫌いではなかった。むしろ、小さい頃は親戚のおじさんやおばさんに「大きくなったね」と言われたり、いとこと遊んだりするのが楽しかった記憶がある。でも、統合失調症を発症してから、そんな親族の集まりが苦痛になってしまった。発症する前までは、親族と会うことはただの行事の一つだった。でも今は、どうしても気が重い。できるなら避けたいけど、完全に逃げるのは難しい。特にお正月やお盆などの節目の行事は「家族の絆を大事にしなさい」と言わんばかりに、私を親族の輪へと引きずり出す。

統合失調症を発症してから、私は自分自身が変わってしまったように感じる。以前よりも人と話すのが怖くなったし、自分がどう思われているのかばかり気にしてしまう。家族や親族の前でも同じで、何を言われるか、どんな視線を向けられるかが怖い。親族が集まる場では、決まって「今は何をしているの?」とか「体調は大丈夫?」と聞かれる。悪気がないのはわかっているけど、その言葉が私には重くのしかかる。普通の人なら何気ない会話の一部かもしれないけど、私にとってはプレッシャーでしかない。特に辛いのは、親族の中に「病気は気の持ちようだ」とか「もっと頑張ればよくなる」と言ってくる人がいること。そういう言葉を聞くたびに、私の中にある「頑張れない自分」への罪悪感が増していく。病気について理解してほしいとは思わないけど、せめて「大変だったね」と寄り添ってほしい。

それでも、完全に親族の集まりを避けるのは難しい。だからこそ、私は自分なりに対策を考えるようになった。まず、一番大事なのは「無理をしないこと」。私は以前、親族に気を遣って元気なふりをしていたけど、それがかえって辛かった。だから、最近は無理に明るく振る舞わず、疲れたらそっと席を外すようにしている。それから、頼れる人を見つけることも大切だ。私の場合は母が一番の味方で、親族の集まりの前に「無理しなくていいよ」と言ってくれる。そういう存在がいるだけで、少し気持ちが楽になる。

統合失調症になってから、確かに生きづらさは増えた。親族の集まりが嫌になったのも、その一つ。でも、それは私が弱くなったからではなく、私が自分の心を守るために敏感になったからだと思う。親族の集まりが苦手でもいい。無理に馴染もうとしなくてもいい。私は私のペースで、少しずつできる範囲で付き合っていけばいい。そう思えるようになっただけでも、少し成長できた気がする。





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