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精神障害の障害年金がもらえない人が増えてる理由とは?

最近、「精神障害で障害年金を申請したのに不支給になった」「更新したら支給が止まった」という話をよく聞くようになりました。ネットでも「審査が厳しくなってる?」とか「精神の障害年金がもらいにくくなった」という声が増えています。

「もしかして、私ももらえないかも?」と不安に思っている人もいるかもしれませんね。

でも、どうしてこういうことが起こっているんでしょう? 実は、審査の仕組みやルールが関係しているんです。今回は、精神障害の障害年金が不支給になる理由について、わかりやすく説明していきます!


目次

1. 診断書と申立書の内容が合っていない!

障害年金をもらうためには、「診断書」と「申立書」を提出する必要があります。

診断書はお医者さんが書くもので、病名や症状、日常生活にどれくらい影響があるのかをまとめたもの。申立書は自分で書く書類で、「どんなことで困っているか」「日常生活でどんな支障があるのか」を詳しく説明するものです。

この2つの書類の内容が食い違っていると、「本当に障害があるのかな?」と疑われてしまい、審査に落ちることがあります。例えば、お医者さんが「この人は家事が全くできない」と診断書に書いたのに、申立書で「掃除や料理はなんとかできる」と書いてしまうと、内容が矛盾してしまいますよね。

この矛盾が原因で、審査が通らないケースが増えているんです。

対策:
・診断書と申立書の内容をよく確認する
・主治医に、自分の生活の実態を正しく伝える
・申立書を書くときは、できるだけ具体的に書く


2. 初診日の証明が難しい!

障害年金を申請するには、「いつから病気になったのか」を証明する必要があります。これを「初診日」と言います。

でも、精神疾患って「いつからおかしくなったのか」はっきりしないことが多いですよね。さらに、最初にかかった病院が閉院していたり、カルテが残っていなかったりすると、初診日が証明できなくなってしまうことも…。

この「初診日」が証明できないと、そもそも申請ができないんです。

対策:
・初めて病院に行ったときの診察券や領収書を保管しておく
・病院がなくなっていても、次に通った病院のカルテで証明できることもあるので相談する


3. 保険料を払っていなかった!

障害年金は、国民年金や厚生年金をちゃんと納めている人がもらえるものです。もし、保険料を払っていない期間が長すぎると、どれだけ重い障害があっても支給されません。

「学生だったし、年金なんて払ってなかった…」という人も多いですが、障害年金をもらうには、最低限の納付要件を満たしている必要があります。

対策:
・未納期間がある人は、さかのぼって納付できるか確認する
・学生なら「学生納付特例制度」を利用する


4. 働いているとダメなの?

精神障害があっても、仕事を頑張っている人もいますよね。でも、「働いている=障害が軽い」と判断されてしまうことがあるんです。

特に、フルタイムで働いていると「普通に仕事ができるなら、年金はいらないよね?」とみなされやすく、審査が厳しくなります。

でも、仕事をしていても「配慮が必要」「職場のサポートがないと続けられない」という場合は、年金が認められることもあります。

対策:
・主治医に「どんな配慮が必要なのか」を伝え、診断書に記載してもらう
・勤務形態や仕事内容を、申立書で詳しく説明する


5. 更新時の診断書の内容が変わると…

障害年金は、一度もらえたら一生もらえるわけではなく、定期的に「更新」が必要です。そのときに提出する診断書の内容が変わってしまうと、支給が止まることがあります。

例えば、前回は「日常生活がほぼできない」と診断書に書かれていたのに、今回の診断書で「ある程度のことはできる」となっていたら、「症状が軽くなった」と判断される可能性があります。

対策:
・更新前に、前回の診断書の内容を確認する
・主治医としっかり相談し、現在の状態を正確に伝える


6. 審査基準が厳しくなっている!?

ここ数年で、精神疾患の障害年金の審査が厳しくなったと言われています。

昔は「うつ病で仕事ができない」という理由だけで受給できるケースもありましたが、最近は「どれくらい日常生活に支障があるか」を厳しくチェックされるようになっています。

また、審査する人によって判断が変わることもあるため、「前の人はもらえたのに、私はダメだった…」というケースも。

対策:
・申請時にはできるだけ具体的に症状を伝える
・「どのくらい生活が難しいのか」をしっかり説明する


7. 不支給でも諦めない!不服申立てをしよう!

もし障害年金の申請が通らなかったとしても、そこで終わりではありません。「審査請求」や「再審査請求」という方法で、不服を申し立てることができます。

実際に、不支給になった人が不服申立てをした結果、年金が支給されたケースもあります!

対策:
・不支給になった理由を確認し、改善できる点を見直す
・社会保険労務士などの専門家に相談する


まとめ

精神障害の障害年金がもらえない理由には、いくつかのパターンがあります。

  1. 診断書と申立書の内容が食い違っている
  2. 初診日が証明できない
  3. 保険料を払っていない
  4. 働いていることで軽いと判断される
  5. 更新時に診断書の内容が変わる
  6. 審査基準が厳しくなっている
  7. 不服申立てをすればチャンスがある

障害年金の申請は、ちょっと難しくて大変なことも多いですが、ちゃんと準備をすれば受給できる可能性はあります。

もし「どうしたらいいかわからない」と思ったら、専門家に相談するのもひとつの手。諦めずに、自分にできることを少しずつ進めていきましょう!





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