こんにちは。今日は、ちょっと不思議で、ちょっと怖くて、でもどこか温かい——そんな私の話をさせてください。
私は、統合失調症という診断を受けています。最初にそう言われたのは、確か高校を卒業してすぐくらいのこと。眠れなかったり、声が聞こえたり、「あの人、私のこと見てる」って思い込んだり、いろいろなことが重なって、ついに病院に行ったんです。正直に言うと、「統合失調症」って言葉、あのときの私はあまりよく知らなくて、「精神の病気=怖い」みたいなイメージしかありませんでした。
でも、そこから私の「もう一つの人生」が始まりました。
感じてしまう、何かの存在
私には、小さいころからなんとなく「見えない何か」を感じる力がありました。たとえば、誰もいない部屋に入った瞬間、急に寒気がしたり、誰かの視線を感じたり、ふとしたときに頭の中に「この道じゃないよ」っていう声が浮かんできたり。
家族や友達にはなかなか話せなくて。でも、本当にそういうことがあったんです。最初は「第六感」とか「勘が鋭いだけ」とか思ってたんですけど、年を重ねるにつれて、それがどんどん強くなっていって……ある日、はっきりと人の「声」を聞いてしまったんです。もちろん、その場には誰もいないのに。
「これは普通じゃない」と思ったのと同時に、「もしかして、私って霊感あるのかな?」とも思ってました。
病気と霊感、そのあいだ
病院で診断されたとき、お医者さんは優しい口調で、「あなたの脳が、現実じゃないものを現実のように感じてしまう状態になっている」と説明してくれました。「幻聴」「妄想」「被害的な考え方」——それは全部、統合失調症の症状の一部だと。
でも、私にはどうしても納得できなかった。「だって、これは本当に感じるんだもん」「私にはわかるの。これは“ただの症状”じゃないって」——そう思って、何度も「霊感があるんです」と訴えたけど、医療の現場ではそれは“非現実的な信念”として処理されちゃうんですよね。
でもね、SNSを見てたら、私みたいに「統合失調症と診断されてるけど、霊感っぽいものを感じる」っていう人、けっこう多いことに気づいたんです。それを知ったとき、すごくホッとしたの。ああ、私だけじゃなかったんだって。
「感じること」は、悪いこと?
病気とされるこの感覚。でも、私は今でも自分に「少しだけ霊感がある」と思ってます。それが病気のせいだったとしても、私の一部であることには変わりないから。
人によっては、「それは妄想だよ」「病気だからそんな風に感じるんだよ」って言うかもしれない。でも、それがたとえ幻であったとしても、私にとっては確かな“体験”なんです。誰かに助けられたような気がした夜や、ふとした言葉が心を救ってくれた瞬間——そういうのって、説明なんかできないけど、確かに“あった”って思ってる。
それって、霊的なものなのか、ただの脳の誤作動なのか、正直言って今の私にもわからない。でも、「感じること」自体を否定するのは、なんだか寂しい気がするのです。
ゆっくり、自分のペースで
今の私は、薬を飲んで、カウンセリングにも通って、少しずつ自分の状態と向き合うようになりました。以前よりも落ち着いた毎日を過ごせるようになったし、「変なことを感じたとき」は、すぐに日記に書いて「これは本物なのか、それとも病気の一部なのか?」を考えるようにしてます。
そして、何よりも大切なのは、「どんな感覚も、全部ひっくるめて自分なんだ」って思えるようになったこと。私が感じる“何か”は、もしかしたら心の奥にある不安や孤独から来ているのかもしれない。あるいは、本当に何か見えない存在とつながっているのかもしれない。
それは、誰にもわからない。だからこそ、私はその曖昧さを、少しずつ受け入れていこうと思ってます。
似たような感覚を持っているあなたへ
もし、この記事を読んでくれているあなたが、私と同じように「霊感かもしれない」「でも病気なのかも」って迷っているのなら——どうか、自分を責めないでほしいです。
誰にも言えない不安や、胸の奥にある孤独は、本当に苦しいものです。でも、その感覚を持っていること自体が、あなたが“敏感で、繊細で、誰よりも感受性豊かな人”だという証なのかもしれません。
病気か霊感か、そんなのはどちらでもいい。あなたが「これが私の一部なんだ」と思えたなら、それだけで十分なんじゃないかな、って私は思ってます。
おわりに
私の話は、特別でもなんでもありません。ただ、ちょっと不思議な感覚と一緒に生きているだけ。だけど、それでもいいと思ってます。
だって、見えないものを感じられるって、ちょっと素敵なことでもあるから。
あなたも、どうか自分の感覚を否定しないで。ゆっくりでいいから、自分のペースで、自分の心と仲良くなっていってくださいね。
——おしまい。
コメントを投稿
別ページに移動します