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精神障害者保健福祉手帳の審査期間、不安で落ち着かなかった話

2025/03/02

私は、数年前前に精神障害者保健福祉手帳(以下、障害者手帳)の申請をしました。

最初は「もらえたら便利かも」くらいの気持ちだったんですけど、いざ申請してみると、審査が終わるまでの期間が思った以上に精神的にキツかったんです。

今日は、そのときのことを正直に書いてみようと思います。


目次

障害者手帳を申請しようと思ったきっかけ

私は数年前から統合失調症を抱えています。
症状は波があって、調子がいいときは普通に過ごせるけど、悪いときは何もできずにベッドから出るのもやっと

通院しながらお薬を飲んで生活していたんですが、働くのも一苦労で、社会とのつながりが薄れていく不安をずっと感じていました。

そんなとき、Twitterで「精神障害者保健福祉手帳を持っていると、仕事の選択肢が広がる」とか「税金の減免が受けられる」とか、いろいろなメリットがあることを知ったんです。

「これ、私も取ったほうがいいのかな?」って気持ちが湧いてきて、ネットで詳しく調べてみることにしました。


精神障害者保健福祉手帳の申請ってどうするの?

調べたところ、申請には以下の書類が必要でした。

  • 申請書(自治体の窓口で入手できる)
  • 診断書(精神科の先生に書いてもらう or 障害年金の診断書で代用)
  • 写真(証明写真サイズ)

病院で先生に「障害者手帳の申請を考えているんですけど……」と相談すると、「あ、いいと思いますよ!」とすんなりOK。

ただ、診断書を書くのには1ヶ月くらいかかると言われました。
この時点で、**「うわ、もう長い……」**って思いました。


審査の期間、落ち着かない日々

診断書を受け取って、必要な書類をそろえて市役所に提出したのが申請から約1ヶ月後
窓口の人に「審査はだいたい2〜3ヶ月かかります」と言われました。

この「2〜3ヶ月」という期間が、私には地獄でした。

それまでの私は、「申請しようか迷っていた時期」→「必要書類をそろえていた時期」と、何かしらの行動をしていたから気が紛れていたんです。
でも、申請を終えた瞬間、ただ「待つ」だけの状態になってしまいました。

何かできるわけでもなく、ただ「結果が出るまで待つ」という状態は、予想以上にしんどいものでした。


考えすぎて不安が爆発

最初の1週間くらいは、まだ余裕がありました。
「まあ、待つしかないしな〜」って感じで。

でも、2週間、3週間と経つうちに、どんどん不安が強くなってきて……。

  • 「本当に受かるのかな?」
  • 「もしダメだったらどうしよう?」
  • 「手帳をもらう資格がないって言われたら、私はそこまで重症じゃないってこと?」
  • 「そもそも、私って怠けてるだけなんじゃない?」

こんなことばかり考えて、頭の中がぐるぐるループ

元々、不安になりやすい性格なのもあって、すぐに最悪のパターンを想像しちゃうんですよね。

Twitterで「障害者手帳 不支給」とかで検索して、**「私はもらえませんでした」**みたいなツイートを見つけては、「ああ、私もダメかもしれない……」と落ち込む日々。

審査に落ちる=自分を否定されたみたいな気持ちになる」というのが、地味にキツかったです。


審査の結果が届いた日

そして、約2ヶ月半後

ある日、ポストを見たら、市役所からの封筒が届いていました。
もうこの時点で心臓がバクバク

封筒を開ける手が震えるくらいでした。

「どうしよう、落ちてたらどうしよう……」

深呼吸して、思い切って封を開けると、そこには……

「精神障害者保健福祉手帳(2級)を交付します」

の文字が。

「あ、受かったんだ……」

その瞬間、肩の力がふわっと抜けました。

安心したのと同時に、それまで張り詰めていたものが一気に崩れて、涙がぽろぽろこぼれてきました。


手帳を受け取って感じたこと

手帳が交付されたあと、市役所に取りに行って、実際に手に取ってみました。

私、ちゃんと病気を抱えながら生きてるんだ」って、改めて実感しました。

手帳を持っているからといって、急に何かが変わるわけじゃないけど、「私はちゃんと頑張ってる」って証明をもらえた気がして、少し気持ちが楽になったんです。

それに、手帳を持っていると、障害者雇用の求人に応募できたり、税金や公共料金の割引を受けられたりするのもありがたいポイント。

「これからの生活がちょっとでもラクになったらいいな」と思いました。


最後に:待ってる間の不安はどうすればいい?

もし今、「障害者手帳の審査待ちで不安」という人がいたら、伝えたいことがあります。

それは、**「不安になるのは当たり前」**ということ。

審査期間って、本当に長くて、気持ちが落ち着かなくなるのも当然なんです。
でも、どれだけ考えても結果は変わらないし、自分の病気や症状が否定されるわけでもない

「待つ時間をどう過ごすか?」を考えて、なるべく気を紛らわせるのが大事だと思います。

私みたいに、不安で落ち着かない人がいたら、少しでも参考になれば嬉しいです。





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